スペシャルインタビュー

竹内順子さんスペシャルインタビュー

アニメ放送開始から20周年を迎えた『NARUTO -ナルト-』。ここまで長く愛されている作品の魅力はどんなところにあるとお考えですか。

私が『NARUTO -ナルト-』の魅力だと感じていることは「キャラクターが嘘をついていない」ところなのかなと思いました。ストーリーももちろん魅力的なのですが、作品の中で息をしているキャラクターたちが綺麗ごとしか言わないとか、良い所しか見せないとかではなく、みっともない所や、結構汚いことをしたりという部分もひっくるめて、嘘をつかずに描かれているからこそ、同じ人間として近しいものを感じて愛されるのではないでしょうか。私はそこが好きだなと思いました。

ナルトにとってのサスケは、どのような存在だと感じていますか。

ナルトが自身でも言っていますが、サスケがどんな存在かと言ったら「友達」なんだと思います。ただ、「友達」=(イコール)「ナルトのサスケに対する思い」だというのなら、その「友達」という言葉から想像する意味合いが、彼にとってとても深い意味を持つものなんだと感じました。すごくシリアスなカッコいい戦いのシーンで、「お前は一体…何なんだ…?」と聞かれて「友達だ」と返して成り立つ事はあまりないと思います。だからこそ、それが本当の気持ちなんだろうなと感じました。
それと、ナルトはサスケを「もう一人の自分」とも感じているんだと思います。切っても切れない実体と影のような存在なんだろうなと思っています。

これまで演じられた数々のエピソードの中で(エピソードを絞るのは難しいことかと思いますが)、特に思い入れのあるシーン、印象に残っているシーンはどんな場面でしょうか。

本当に多くの名シーンがある中で、今回はあえてナルトでは無いシーンをあげさせていただくと、猪鹿蝶(奈良シカマル、山中いの、秋道チョウジ)と猿飛アスマ先生との最期のシーンです。収録現場も猪鹿蝶とアスマ先生との4人だけになるように他の出演者を帰して、本当に密度の濃い時間であのシーンを収録したと聞きました。あの時間は本当に尊かったと聞いて、羨ましいなと思いました。実際に出来た映像を見て、すごく良いチームだなと感じられるシーンになっていたので、本当に素敵だなと思ったエピソードでした。
スタッフさんも、それが手間暇がかかることだったとしてもそっちの方が良いと思い率先してやってくれたりしたので、それが人間味があふれる結果になっているのかなとも思います。

12月10日より、いよいよ約 7 年ぶりとなる展示イベント『NARUTO THE GALLERY』が開催となります。20周年を記念する大きな企画だと思いますが、どのようなところに期待されていますか。

国内のファンのみならず、国外のファンの皆様にもぜひご来場いただき、大盛況になることを期待しています!期間限定のイベントとなりますので、この期間にたくさん楽しんでいただきたく、ぜひお時間作っていただき、秋葉原へ足を運んでください。来てくれれば楽しめる内容になっていると思いますので、気を楽にして「感動しに来ちゃった」というくらいの気持ちで遊びに来てもらえたら、絶対感動できると思います!

最後に、作品を愛されているファンの皆様にメッセージをお願いします。

20周年ということで、このような大々的な展示会を展開出来るほど『NARUTO』という作品は皆様に愛されているなと感じています。ですが、もっと愛をいただけますか。皆様がギャラリーへといらっしゃってくださることで、愛がどんどんと溜まり、そして昇華していき、ドカンと大きな螺旋丸が出来上がりますので、皆様ぜひとも愛の螺旋丸を作るために『NARUTO THE GALLERY』へと足をお運びください。お待ちしています!